胃痛 薬

胃の働きと胃が痛む理由

 

胃は消化器官として非常に大きな役割をしている臓器です。大きく膨らんで口から摂取した食物を蓄え、胃酸によって消化していきます。空腹時は小さくなっていますが、満腹になるまで入れると約1.5〜2.5Lほどの量の内容物を詰め込むことが出来ると言われています。

 

ここで消化された食品は腸に運ばれるようになりますが、胃では食べ物を消化するだけでなく、殺菌して安全な状態に食べ物を保つ役割もあります。非常に強い力を持つ胃酸の成分の多くは塩酸で、この酸によって胃そのものが傷ついてしまうことが無いように、胃は常に粘液を分泌することで胃酸と胃壁の粘膜の直接の接触を避けるようになっています。

 

胃が痛むといった場合には、多くの場合この胃酸と胃の粘液のバランスが崩れ、保護することが出来ずに粘膜を傷つけてしまっています。この場合には、胃酸の量が多すぎる場合や胃液の分泌量が減ってしまっている可能性があります。胃酸を多くする原因には、飲食物からの刺激やストレスなどがあるとされていて、また胃の粘液の分泌を低下させる要因にはストレスや冷え、喫煙などがあるとされています。

 

胃の痛みは軽いものから動けなくなるほど強いものまで様々でよくある症状でもあるのですが、中には重大な病気につながるようなものもありますので、痛みが強い場合には軽く考えずに医療機関を受診するようにするべきです。人間は食べなければ生きていけませんから、そのためにも大切な胃は大事に管理するようにしてあげてください。

 

胃痛と睡眠不足

 

寝不足によって体調不良が頻発することは、多くの人が経験したことがあると思います。逆に言えば、それだけ寝不足になる状況が現代人にはあるということでもあり、避けたいけど避けられないものになりつつあるのでしょう。こういった睡眠不足からくる困った症状のひとつが胃痛です。慢性的な胃痛を持っている人の中には、睡眠不足が原因になっていたり胃痛が睡眠の質を落としていつも眠いという負のサイクルを作っている場合もあります。

 

胃痛が起こる主な原因は胃酸が胃を傷つけてしまうことですが、本来は胃を保護する粘液が分泌されていて、そのために胃酸が胃を傷つけるようなことはありません。しかし疲れやストレスによって自律神経のバランスが崩れてくると、この胃酸の量と粘液の量のバランスが崩れてしまって胃炎を引き起こしてしまうのです。

 

睡眠不足というのは、この疲れやストレスの回復が十分に出来ないということになるので、一日くらいなら良いのですが増えるにつれて疲れやストレスが蓄積していきます。するとストレスから胃炎を生じたり、多くのトラブルの引き金になるのです。

 

つまりはしっかり寝ることが改善のために大切なのですが、主に自律神経の交感神経が優位な緊張状態が続いていることが寝不足や胃のトラブルの原因になりますので、出来るだけリラックス出来る環境づくりを目指しましょう。気が張っている時間が長い人は、緩める時間を積極的に作ることです。早く寝ることにこだわるよりもリラックスタイムを増やせるように意識しましょう。リラックスするにも外部からの刺激はなるべく遠ざけ、スマホやテレビなども置いてのんびりした時間を過ごすことが有効です。

 

胃痛に有効な入浴方法

 

胃の痛みに関してお風呂が有効という話もありますし、やめておいた方が良いという話もあります。お風呂というと血流を良くする効果がありますが、胃の痛みというのは胃への血流が悪い時に起こる場合があったり、冷えによって生じる場合がありますので、こういった場合には有効と考えられます。

 

ただし少し注意が必要なのは、食べすぎでもたれている場合や胃に潰瘍や炎症が起こっている場合です。こういった場合には、お風呂の働きによって胃痛が強くなる場合もあります。食べすぎでもたれているような場合は、湯船にしっかり浸かるようにすると、水圧によって胃が圧迫されて吐き気がしたり、かえって胃の痛みを感じる場合もあります。また潰瘍や炎症が進行中の場合には、温めることによって患部が刺激され、症状が悪化することがありますので注意しましょう。

 

健康のためには水温は高過ぎず低すぎず、38〜40℃ぐらいを目安として入るようにしましょう。熱すぎても冷たすぎても、自律神経の交感神経が働いて緊張状態となり、そのために胃が負担を感じるようになります。そしてちょっと入って終わるのではなく、体の芯から温まるようにじっくり入るようにしましょう。

 

食後すぐは胃の中に食べたものが入っていて負担になりますので、足湯程度にするか、もしくは食後に時間を空けて入るようにするのが良いでしょう。正しい使い方をするなら、お風呂は胃痛に有効です。うまく活用してください。

 

胃痛の時の緊急対処

 

胃痛になった時には、強い痛みから弱い痛みまで様々です。こういった痛みが生じている時に、横になったら痛みが落ち着くという場合がありますが、これは一体どうしてでしょうか。一般的に考えられる理由としては、姿勢が横になることによって胃の中の内容物や胃酸が動き、すでに痛めてしまっているところから離れるためです。一時的な痛みの改善につながる場合がありますが、根本的には胃が痛いことには変わりありません。姿勢を戻すとすぐに痛みが生じる可能性があります。

 

またストレスなどによって過度に胃が収縮しているような場合や腹圧が高まっているために胃痛がしている場合は、横になってベルトを緩めるなど、多少楽な状態を作ることによって痛みが解消する場合があります。

 

腹部に空気が入り込みすぎてガスがたまっているような場合には、胃の膨満感などが強くなりますが、こういった場合にも胃痛がする場合があります。この時にはおならをしたりゲップをしたりという文字通りのガス抜きをすることによって、改善する可能性があります。

 

胃痛になった時に横になってガス抜きをするなどの対応がもし可能な状況であれば、その場合にはそういった対応も検討してみると良いでしょう。もしも難しい場合はトイレなどの個室の空間を確保するか、もしくはせめて体を冷やさないように注意するかしながら、無理に動いたりしないで痛みが落ち着くのを待つしかありません。

 

胃痛を起こす消化不良の原因

 

消化不良になってしまうと、それが原因で胃に負担がかかり、そのために胃の痛みが生じる場合があります。この消化不良、胃腸の働きが低下している場合や食欲不振、胸やけなどが続くので、地味ですがなかなか不快感の強いものです。消化不良が長く続いてしまった場合には、そこから病気になってしまうこともあります。

 

消化不良によって生じやすい病気が逆流性食道炎です。これは胃の中の内容物が胃液と共に食道やのどに逆流してしまい、炎症を引き起こしてしまうものです。胃や十二指腸が酸によって傷ついてしまう消化性潰瘍というトラブルも多いです。場合によっては嘔吐や吐血などの症状が出ることもあり、かなり苦しいです。その他にも胆のうや腸におけるトラブルを起こすこともありますので、消化不良はよくあることではありますが十分に注意が必要です。

 

消化不良の原因として、偏食や不規則な生活習慣があるとされています。特に偏食の人には、消化を助ける酵素が不足していることが多く、これは生の食品に含まれている食物酵素を摂取する機会が減っていることに原因があると言われています。

 

野菜や果物、発酵食品など生の食品をしっかり食べたいものですが、外食やファストフードなどが多くなっている人は少し気を付ける必要があります。また不規則な生活習慣は自律神経の働きを鈍らせ、胃の機能や胃酸の分泌に悪影響が生じている可能性があります。これらを改善したりストレスに注意することが必要となるでしょう。